胃液のはたらき

胃液のはたらき

食物を消化するために胃からは胃液が数種類分泌されていますが、正常なときには、その分泌の絶妙なバランスと働きによって食物だけが消化され、胃そのものには何の影響もありません。

これがストレスや病気などの何らかの影響を受けると、その絶妙なバランスが崩れ、胸やけが起こったり、胃痛、胃潰瘍になったりするのです。

胃液の主な成分は、次の3種類です。

■塩酸

pH1.0〜2.5とかなり強い酸性で、皮膚をただれさせるほどです。この強烈な酸性によって食物を殺菌し、腐敗や発酵を防いでいます。

■ペプシノーゲン

胃から分泌されるペプシノーゲンは、塩酸によって活性化されて、ペプシンに変わります。ペプシンはタンパク質の大きな分子を細かく分解する消化酵素で、十二指腸での本格的な消化・吸収に備えます。

■粘液

胃の内壁が、強い塩酸に侵されないように保護する作用があります。塩酸などが分泌されても胃自体が消化されないのは、この粘液が分泌されているからです。


胃の壁は、粘膜、粘膜下組織、筋層からできています。いちばん内側の粘膜は粘膜上皮とその下のごく薄い粘膜筋板(ねんまくきんばん)から成っていて、粘膜上皮に胃腺があり、そこから胃液が出ています。

筋層は上から(つまり内側から)、縦走筋(じゅうそうきん)、輪状筋(りんじょうきん)、斜走筋(しゃそうきん)の3層の平滑筋があります。


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